昇華転写とは

昇華転写とは

聞きなれないこの技術の凄さ

昇華転写という技術はインクをただ布地に染み込ませるのではなく、転写紙上の染料を気化しマイクロファイバー繊維の一本一本に封じ込めます。
マイクロファイバー繊維に熱を加えてその繊維に隙間を作ります。その隙間とは電子顕微鏡でないと見えないほど小さな隙間、そこに気化したインクが入り込み、冷やして隙間を閉じるとインクが封じ込められる…コレが昇華転写の技術なのです。物性の熱可塑性と云う性質を利用しています。
この技術は、従来のプリントものよりもしっかりとインクを定着させることが出来るほか、液体のインクで描くのとは比べ物にならない緻密さで高解像度の柄を描くことが出来ます。(200~300dpi)物性試験でも4~5級をパスします。
それは油絵のような陰影、キャンバスの質感までも描き出しインテリア・掛け軸としても申し分ない出来栄えを誇ります。一般的な複製絵画の技法はリトグラフが主流ですが、そのメディアの大半は紙に印刷されますので光の反射や重厚感に欠けます。マイクロファイバー生地上のプリントはしっとりとした質感を表現します。
さらにプリント作業はコンピューターで制御されていますので、小さな布地にも、大きな布地にも遜色の無い絵柄を描くことができます。水なし、型なしの1枚から大量まで生産出来ます。

昇華転写の完成までの流れ

1.コンピューターでデータを作成。

元画像をデジタルデータに変え、印刷の準備をします。

2.大型プリンターで転写紙の出力

これがプリントの原版となります。原版は反転の状態です。

3.プレス機でプレス

圧力と熱によってインクを気化し、同時にマイクロファイバー繊維の一本一本にインクを封じ込めます。

4.裁断、縫製

規格に合わせて切り分け、周りを縫製し、仕上げます。
(画像はメロー巻き)生地によりレーザー・ハサミカットを併用します。

5.完成!

ハンカチなどの小さな商品であっても、緻密な色彩、キャンパスの質感などをしっかりと感じる仕上がりです。

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